月周回衛星「かぐや(SELENE)」から送られた観測データの解析を開始
会津大学は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が昨年9月14日に打ち上げた月周回衛星「かぐや(SELENE)」
プロジェクトに参加しており、本学マルチメディアシステム学講座(浅田智朗教授)を中心とする研究チームは、
JAXAと国立天文台から提供される「かぐや」の観測データを解析し、全月面の電子地図作成などに取り組んでいます。
1月25日(金)から本格的なデータ解析を開始した同研究チームは、同日、実際の解析の様子を報道陣に公開しました。
今後、「かぐや」のもたらす高解像度写真や高度・数値地形図といった膨大な観測データの処理・解析に、会津大学が
コンピュータサイエンスの立場で協力していきます。表面の物質分布や地形起伏・形成年代などを明らかにし、
月面地理情報システム技術の確立を通じて、月の起源と進化を探る「かぐや」プロジェクトに貢献していく予定です。
チームに参加する大学院修士課程2年の原田直人さんは、『普通、このように大きなプロジェクトに関われるのは少数である中、
自分が参加できることはとても良い経験であり、今後の研究が楽しみ』と期待を膨らませており、また、学部4年の柴田祐人さんは、
『宇宙の研究は自分には遠い世界だと思っていたが、一歩足を踏み入れたことで自分にもできるという大きな喜びがある』と感想を
述べました。
記者発表する浅田教授 |
解析を行う研究室の様子 |
解析に取り組む学生たち |
「かぐや」プロジェクトに関しては、こちらをご覧下さい。
また、会津大学が主に関わる観測機器は月面撮像分光器(カメラ)とレーザ高度計です。それらの諸元や初期成果は、こちらをご覧下さい。
- レーザ高度計
- http://www.jaxa.jp/press/2008/01/20080110_kaguya_j.html
- 地形カメラ・マルチバンドイメージャ
- http://www.jaxa.jp/press/2007/11/20071116_kaguya_j.html
- http://www.jaxa.jp/press/2007/11/20071128_kaguya_j.html