学長の新学期挨拶

学長 野口正一

平成11年度の新学期にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

21世紀は高度情報化社会として発展すること、これはまぎれもない事実であります。そして、日本が再び21世紀において世界のリーディングポジションを確保するためには、高度情報化社会に対応できる重要なコンピュータおよびネットワークの技術開発をより発展させることであります。

この観点からみてみますと、コンピュータおよびネットワークの先端的研究開発を中心的な目標と掲げている本学の使命はきわめて重要なものとなります。

このために本学は今後何を為すべきなのでありましょうか。今後の目標は二つあります。

• 第一は、この4月から発足した大学院博士後期課程を充実し、コンピュータおよびネットワーク研究の国際的にも立派な大学院に育てることです。
• 第二は、同じくこの4月から発足した先端技術研究センターが5年間の時限で行う次世代超高速ネットワークの研究開発を確固たるものにすることであります。

このセンターは、おそらくこの分野で日本における最大規模のセンターとして発展できるものと確信しております。

最後になりますが、大学の発展は教職員および学生諸君の熱き連帯の上で達成されるものであります。皆様のご協力を切にお願いいたします。