「変化」への速度感覚を

学長 池上 徹彦

「変化」については多くの方は歓迎して受け入れると言っています。ところが なかなか変わろうとしないのは何故か。とんでもない方向を向いている人は別に すると、それは「速度感覚」違いにあると思います。運転をしている人は、スピード 感覚がいかに当てにならないかを経験しているでしょう。確かな感覚は、世界を駆け 巡る情報、仲間同士の議論、それに自己研鑽で養われます。

8年前コンピュータ理工学でスタートした時点では日本で先行していた会津大学は、 現時点ではどうなっているか。もし、イライラしていないのなら、自分自身のスピード メータの点検と目線を上げてみる必要があります。新聞、雑誌、テレビ、就職案内誌 は、新しいミレニアムでは情報通信技術(IT)が最も重要なツールと「叫んで」い ます。さらにその動きはコンテンツ重視、eーコマースからm(モバイル)ーコマース へと移りつつあります。

この急速な変化の「速度」に乗るためには、ファカルティの大変な努力と、学生 諸君の大学への注文の声とがんばりが必要です。

プロを自称する政治家は新総裁の誕生を予想できませんでした。日本の「速度感覚」 をとりもどしたのは、タコツボに入ってない普通の人たちでした。

学長が出来ることは、「車」の方向と速度に間違いがないかを再確認して示すこと、 そして皆さんと協力して会津大学の発展を助けることにあります。Shine as Pioneers (開拓者として輝きましょう)!