会津大学学報 第16号 平成15年11月



角山副学長就任挨拶

文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム事業」に採択される

開学10周年記念式典・記念講演会・記念パーティー開催
開学10周年記念座談会を開催
「國井文庫」開設
同窓会・後援会事業実施
サンクトペテルブルグ建都300周年記念展示開催

教員人事

学会、イベント情報

副学長就任挨拶

  会津大学に着任してからあと一月で1年となるところで、副学長を拝命し大変光栄であると共に責任を感じながら日々過ごしています。 この6月には発明協会による知的財産管理アドバイザー派遣事業、更には9月に文部科学省の特色ある教育を行っている大学として、 次々に本学が選ばれたことは、大学の教員、学生が協力して本学の理念の基に会津大の発展を目指して普段から活動していることに起因していると深く感じています。 10月には開学10周年を記念して数々の催し物がありましたが、これらの成果は次の10年を目指す現在在籍しているものにとって大変心強い励みになると思います。 私が担当しております産学連携活動も、来年の会津で開かれるスターウォーズ展、中国東北大学との連携など、大学がチャレンジする機会が増えています。 会津地区のベンチャー会社の総売上は会津伝統産業(みそ、しょうゆ)の規模に迫りつつあるとの報告が日銀から出ていますが、更に大きく羽ばたくために地元の方と一緒に邁進して行きたいと考えています。


文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム事業」に採択される

文部科学省では、平成15年度より、教育面での大学の意欲的な取り組みを選定し、広く社会に情報提供して、今後の高等教育の改善に活用するための「特色ある大学教育支援プログラム事業」を開始しました。 本学では5月に検討プロジェクトチームを設置し、申請内容を検討して7月に実施委員会に申請した結果、9月18日に本学の「先進的コンピュータ理工学教育」が採択されました。 全国から664件申請され、採択件数は80件と採択率は12.0%でした。



開学10周年記念式典、記念講演会、記念パーティー開催

本学のこれまでの歩みを振り返り、将来の更なる飛躍を目指して、開学10周年記念式典、記念講演会及び記念パーティーが10月23日(木)に盛大に開催しました。

式典は、県内外からの約300名の来賓・招待者と教職員が一同に会して講堂で行われました。
CGコンテスト、カレッジソングコンテストの表彰及び学生代表による10周年の誓い等を実施いたしました。
記念講演会は、同じく講堂において劇作家で東亜大学学 長の山崎正和氏を講師に迎え、「21世紀・日本人の生き方」という題で講演いただきました。
記念パーティーは、学生食堂に会場を移して開催され、会津能楽会の祝舞や学生サークルによる音楽の演奏などで大いに盛り上がりました。


開学10周年記念座談会

  9月8日、本学中会議室において、佐藤栄佐久知事、國井利泰初代学長(現:金沢工業大学IT研究所長)、野口正一第2代学長(現:(財)仙台応用情報学研究振興財団理事長)及び池上学長による座談会が行われました。 開学10年という区切りの時期に、本学の設置とその後の運営に直接携わった佐藤知事と歴代学長に、開学までの経緯、10年の歩み、そして今後の展望について語り合っていただきました。その内容は会津大学十年誌に掲載しておりますので、ぜひ御覧ください。


「國井文庫」開設

  9月8日、國井文庫開設式が本学附属図書館で行われました。これは、初代学長である國井利泰氏により「大学の発展に貢献したい」と寄贈された図書(約3,200冊)を『國井文庫』として整備したもので、國井氏ご本人や佐藤知事のほか、会津産学懇話会、 (財)会津地域教育・学術振興財団などの関係者約90名が見守るなかでその除幕が行われました。


後援会・同窓会主催開学10周年記念講演会・記念パーティー開催

  会津大学後援会及び会津大学同窓会の共催による開学10周年記念講演会及び記念パーティーが10月12日(日)に開催されました。記念講演会では、数学者で大道芸人、さらに11か国語を自在に話すピーターフランクル氏を講師に迎え「人生を楽しくする方程式」と題して講演を行いました。 学生、同窓会会員、後援会会員である在学生保護者、一般参加者など約500名が熱心に聞き入っていました。講演会終了後、「欅」で記念パーティーが開催され、渡部後援会会長から池上学長に校旗が寄贈されました。


サンクトペテルブルグ建都300周年記念展示開催

  5月27日(火)〜6月6日(日)にサンクトペテルブルグ建都300周年記念展示を管理棟1階ラウンジで開催しました。平成14年6月、サンクトペテルブルグ電気工科大学、サンクトペテルブルグ光学精密機械大学の二大学と国際交流協定を締結しましたが、 両大学と本学の交流を促進する一環として、この記念展示を開催しました。両大学の紹介やサンクトペテルブルグ市の歴史、文化、著名人などを紹介したパネル展示の他、サンクトペテルブルグ市出身の本学教員Vitaly Klyuev助教授の講演を行いました。 開催期間中、約800名が来場し好評のうちに終了しました。


教員人事

平成15年8月1日付
副学長就任 角山 茂章
 
平成15年10月1日付
助教授就任 Stephen G. Lambacher(語学研究センター所属)


学会・イベント情報

コンピュータサイエンスサマーキャンプ2003
 
  今年で7回めを迎えたコンピュータサイエンスサマーキャンプ2003が8月5日(火)〜8日(金)に会津大学等で開催されました。全国の中学生、高校生104名が参加し、TAの指導の下、形状モデリング、パズル・ゲームプログラミングの各コースで課題に取り組みました。 初めは難しくて投げ出しそうになった参加者も、TAの熱心な指導や仲間と協力して素晴らしい作品を仕上げ、「やればできる」ことを実感したようです。


開学10周年記念The 8th Asia-Pacific Computer Systems Architecture Conference (ACSAC)2003(国際学術交流事業)
 
  9月23日(火)〜26日(金)の4日間、開学10周年を記念し、The 8th Asia-Pacific Computer Systems Architecture Conference (ACSAC2003)が講堂及び講義棟で開催されました。 日本、ロシア、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど国内外の優れた研究者が来学しました。基調講演、論文発表者31名、一般参加者40名以上、学内教員、学生らが参加し、研究交流を深めました。


キャンパス見学会
 
  夏ステージ)8月1日(金)に行われ、358名の参加者がありました。午前中は豊泉先生の特別講義やLMLルームのデモンストレーション、ワークステーション体験などが行われ、午後は講堂において大学説明会が開かれました。 (秋ステージ)10月12日(日)に大学祭と同時開催で行われ、145名の参加者がありました。英語の模擬試験の後「英語出題の傾向と対策」の講演が行われました。


公開講座

  平成15年度公開講座が今年6月から開催されています。10月17日(金)には開学10周年記念公開講座「電子自治体」(林隆史助教授)を開催されました。 NTT東日本の協力を得て、本会場の講堂とコラッセふくしま、ビッグパレットふくしまの間で同時生中継とインターネットライブ中継をし、3会場あわせて200名以上が参加しました。 また、地域貢献活動をよりいっそう推進するため、教員が県内各所に出向いて講義、講演等を行う教員派遣公開講座も開始しました。


産学連携フォーラム

  10月17日(金)講堂において開学10周年記念産学連携フォーラムが開催され、京都大学名誉教授の広中平祐氏が「これからの産学連携」と題して講演を行いました。 講演終了後、広中先生を囲んでの討論会を行い、角山茂章副学長をコーディネーターに、パネリストとして舟山六郎氏、鈴木重隆氏、鈴木和隆氏、宮澤洋一氏が産学連携をテーマに意見交換を行いました。


ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト2003 アジア地区予選 会津大会

  開学10周年を記念しACM国際大学対抗プログラミングコンテストアジア地区予選会津大会が、11月1日(土)〜3日(月)に開催されました。 本大会には国内18校27チーム、海外6校7チームの計34チームが参加し、プログラミング技術を競いました。競技後は学生やコーチらが交流を深めていました。 大会成績は1位 浙江大学「Floating Cloud」、2位 浙江大学「Torus」3位東京工業大学「vertices」が入りました。本学からは3チームが出場し、「Team86」が6位入賞を果たしました。
 


会津大学知的財産管理シンポジウム

  平成15年11月6日、会津大学講堂にて会津大学と東北経済産業局主催の「知的財産管理シンポジウム」が行われました。 講演として特許庁特許審査第四部長 寺山啓進氏及び会津大学知的財産管理アドバイザー重田暁彦氏、特別講演として科学ジャーナリスト馬場錬成氏をお招きし、 産業競争力を強化するための知的財産の活用方法及び特許戦略等について貴重な御講演をいただきました。民間企業や一般市民等約240名が参加し、講師の講演に熱心に耳を傾けていました。

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November 2003