一般的な直流電源回路は図4で示すような 構成になっている。 家庭用コンセントには100Vの交流が来ており、それを変圧器を 用いて必要とする電圧近くまで降圧する。 その後、整流、平滑化、必要に応じて定電圧化を行ない 直流出力が得られる。
変圧器で降圧したままの、
整流器に入る前の50Hz交流は図5に示す正弦波であるが、半波整流された
後は、図6(a)のようになる。
全波整流(教科書141頁、図4・2が全波整流
回路と平滑回路である)された後は、図6(b)のようになる。
これらの整流波形をさらに滑らかにするために、コンデンサの充放電を利
用した平滑回路を通すとそれぞれ図7の(a),(b)ような
やや滑らかな波形になる。
図7(b)の波形は、教科書141項,図4.3の
コンデンサ電圧波形と同じである。
しかし、平滑回路を通してもまだ交流分が残っており、これを
脈動(リップル)と呼んでいる。
また、図8は全波整流の平滑化過程の波形を示している。