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アナログオシロスコープでは垂直偏向板に観測したい信号を加え、水平偏向板に
は輝点をブラウン管面上の左から右へ低速度で移動させる(掃引という)
ための電圧、すなわち、のこぎり波電圧を加えている。輝点とは、電子ビー
ムがブラウン管面に塗布してある蛍光体に衝突して光っている点である。
垂直偏向板に正弦波電圧(図2a)を加え、水平偏向板に加えるのこぎり波
電圧の傾斜を変えた場合(図2b, c 下図)に、ブラウン管面に表示さ
れる波形は、それぞれ図2b, c 上図のようになる。つまり、のこぎり波
の傾斜が急になるほど(掃引速度が速いほど)、表示される波は水平方向
に拡大されることがわかる。
Figure 1:
オシロスコープ用 CRT(ブラウン管)の構造
Figure 2:
のこぎり波掃引信号による正弦波表示
![\begin{figure}
\begin{center}
\leavevmode
\psbox[scale=0.75]{ex2_fig1.eps}\hspace{0.3cm}\\
\psbox[scale=0.35]{ex2_fig2.eps}\end{center}\end{figure}](img1.gif) |
Kenichi Kuroda
2000-06-23