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語学研究センター

 

語学研究センター「CLR」について

言語研究センター(CLR)は、会津大学と同じ1993年に設立されました。コンピュータ理工学の学習や業務に必要な英語に特化した「特定目的のための英語(ESP)」の研究を推進することを目的としています。研究活動に加え、CLRの教員は学生の「聞く・話す・読む・書く」という4技能の英語力向上も支援しています。

ミッションステートメント

CLRでは、言語学および言語学習に関する革新的な研究を行い、その成果を授業に活かすことを目指しています。私たちは、学生が一般的な英語とESPの両方において効果的なコミュニケーション能力を身につけ、学術的な場面や将来のコンピュータサイエンティスト・エンジニアとしての職業、そして日常生活において、異文化の人々と有意義かつ楽しく交流できるよう支援します。英語を通じて、異なる文化やコミュニティとの相互理解と学び合いを促進します。CLRは、英語を単なる学習科目ではなく、「楽しさと知識の源」として捉える語学学習への姿勢を育てることを目指しています。このようにして、学生が自信を持って世界とつながり、価値ある存在として活躍できるよう支援しています。

会津大学は日本初の「コンピュータ理工学に特化した大学」として、1,000名以上の学部生と200名以上の大学院生がコンピュータサイエンスに関連する分野を専攻しています。学内では1人1台以上のコンピュータが利用可能で、学生は24時間いつでも構内でPCおよび無線インターネットにアクセスできます。また、教員の40%以上が中国、ロシア、インド、韓国、ベトナム、エジプト、フランス、チュニジア、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ合衆国など海外出身であるため、多くの授業が英語で行われています。したがって、学生には英語での十分なコミュニケーション能力が求められ、CLRではその習得をサポートしています。

会津大学は公式にバイリンガル(日本語・英語)であり、すべての業務連絡や会議には通訳・翻訳がつきます。上述のように、英語教育は大学の重要な柱であり、学部在学中を通じてCLRの英語授業を受講するだけでなく、多くの専門科目も英語で提供されています。学部生は卒業論文を英語で執筆・発表することが必須であり、大学院でもすべての論文が英語で行われます。また、多くの留学生が英語で学業を進めており、ICTグローバルプログラム(オールイングリッシュコース)では、学部の全単位を英語で修得することも可能です。

新カリキュラムについて

2022年4月より、CLRでは1年次英語科目に新しいカリキュラムを導入しました。このカリキュラムは、ニーズ分析(学生の不足点・希望・必要事項の把握)に基づき、アラン・ニコラス教授とスチュアート・ベンソン前教授によって設計されました。ポール・ネイション(2012)の「4つの柱(Four Strands)」理論を採用し、「意味理解に基づく4技能の統合」「学習者のストラテジーや語彙の強化」「4技能における流暢さの育成」を重視しています。

この1年次カリキュラムの主な4つの目標は以下の通りです: (1) 学生が自律的な英語学習者になること。 (2) 高頻度の英語表現を理解し、使いこなす力を養成・定着させること。 (3) 習得した英語知識を、より素早く・スムーズに使いこなせるように流暢さを高めること。 (4) 学術や日常生活に必要な英語タスクに取り組み、その実践力と知識を身につけること。

1学期に実施される「Introductory English 1・2」では、身近な話題や語彙を取り上げ、学生の既存の英語知識を基盤にした学習と、今後の大学レベルの学習に必要な基礎力の育成を行います。2学期の「Bridge to Intermediate English 1・2」では、より複雑な話題や活動・課題に取り組み、2年次以降の英語科目に備えます。