2016年度 シラバス学部

人文・社会

2017/01/30  現在

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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  2学期 /Second Quarter
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
青木 滋之
担当教員名
/Instructor
青木 滋之
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/02/01
授業の概要
/Course outline
西洋哲学は、philosophiaというギリシア語の原語が示すように、「知を愛する」ことから始まった。哲学には、定石とも言える透徹した思考パターンがあり、それらは歴史に揉まれながら古典という形で現在にまで伝えられてきている。哲学には、こうした歴史的発展を時系列で追っていく学び方と、テーマごとに問題提示や解決方法を考えていくやり方の二通りがあるが、この概論では後者のスタイルを採用する。その限りで、前者も参照していく予定である。
17世紀に近代自然科学が興って以来、哲学から諸科学が巣立っていった。その後の自然科学の発展・専門分化が進み、現代および近未来においては、あらゆる問いが科学的に答えられるかのような装いを呈している。しかし、哲学という営みが古代ギリシアで生まれてから、現代に至るまで議論され続けている問題群もれっきとして存在している。近代自然科学の発生と共に生まれた哲学的問題というのもある。では、哲学は2500年もの間まったく進歩がなかったのか、あるいはいずれ科学に解消されていく類のものなのか。こういったことを考えるのも哲学の一部である。
そして、本概論が取り上げるテーマに限っても、哲学的問いというのはほとんど解決された例がない。だから、哲学を学ぶにあたって大事なのは、決定的な答えを期待することではなく、新しい観点や思考法を学ぶことを通じて、自分の世界を広げていくことであろう。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
・授業で取り上げるテーマについて、主要な立場を理解し、明確に述べることができる。
・各テーマについて、自分の経験や考えに基づきながら、1つの立場を選び取り、そのプロセスをしっかり説明することができる。
授業スケジュール
/Class schedule
・哲学の起源と展開(2コマ)
・懐疑論と認識論(2コマ)
・外界世界と観念論(2コマ)
・現代の心身問題(3コマ)
・人生に意味はあるのか(3コマ)
・哲学の進歩(3コマ)
教科書
/Textbook(s)
教科書は指定せず、ハンドアウトを配布する。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
クラス内でのミニクイズ(45%)、レポート(20%)、定期試験(35%)により評価する。詳細は授業始めに通知する。
履修上の留意点
/Note for course registration
特にない。
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
指し当たっては以下のものが初学者にも読みやすく、推奨できる。
T.ネーゲル(岡本裕一郎・若松良樹訳)『哲学ってどんなこと?』, 昭和堂, 1993
B.ラッセル(高村夏輝訳)『哲学入門』, ちくま学芸文庫, 2005


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  3学期 /Third Quarter
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
青木 滋之
担当教員名
/Instructor
青木 滋之
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/02/01
授業の概要
/Course outline
「君の話は論理的におかしい」だとか、「いや、それはこれから論理的に出てこないよ」等と、我々はごく日常的に“論理”について語っている。しかし、論理的に正しいとか間違っているというのは、一体どんなことなのだろうか? この講義では、論理についての学問である論理学のイロハを学び、受講者の論理的思考力、厳密に考える力を養いたい。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
この講義を受講した後に、受講生は
-自然言語の文章を人工言語により形式化し、演繹的な論理的正しさを判定することができる
-述語論理を理解し、適当な文を量化して妥当性などを判定できる
-真理表あるいはタブローを用いて、命題論理において、妥当性・トートロジー・矛盾の判定が行える。
-演繹的推論と帰納的推論の違いを、きちんと説明することができる
-議論の構造を理解し、主張と根拠との違いや、推論の働きを述べることができる。
-我々が陥りがちな思考の歪み(バイアス)や論理的な誤謬について説明することができる。
授業スケジュール
/Class schedule
-論理学とは、論理的に正しいとは(2コマ)
-命題論理、述語論理の導入(5コマ)
-ヴェン図による解法(2コマ)
-帰納的推論と議論の構造 (3コマ)
-バイアスと論理的誤謬 (3コマ)
教科書
/Textbook(s)
教科書は指定しない。ハンドアウトを配布する。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
毎回の授業後の宿題(40%)と、定期試験(60%)により評価する。詳細は授業始めに通知する。
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
戸田山和久『論理学をつくる』, 名古屋大学出版, 2000
W.C.サモン『論理学』, 培風館, 1987
Stephen Toulmin / Richard Rieke / Allan Janik, Introduction to Reasoning (2nd edition), Macmillan, 1984
その他の参考図書は授業で通知する。


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  4学期 /Fourth Quarter
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
菊地 則行
担当教員名
/Instructor
菊地 則行
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/01/28
授業の概要
/Course outline
人間の心の世界は、その「広さ」と「深さ」ゆえに「小宇宙」に例えられる場合がある。私たち一人ひとりが持っている「小宇宙」は、個人が誕生し死をむかえるまで発展しつづけ、発展の時々に様々な輝きを放つ。その発展と輝きはそれぞれ個性的であるが、同時に私たちみんなに共通する法則を持っている。では、そのような「小宇宙」を自分が持っていることに気づいている人や、その成り立ち、働きについて正しく知っている人がどれだけいるだろうか。
そこで、この講義を、「小宇宙」つまり心の世界を知り、私たち人間の素晴らしさと可能性に初めて、あるいは改めて気づく機会にしたい。ただし、心の世界に接近する道は数多くある。ここでは経験科学(事実に裏打ちされた考え方)の道から接近する。特に、人間は「種(進化)の歴史」、「社会の歴史」、「個の歴史」の3つの歴史の統一として生きているという視点から、心の世界の成り立ちと働きの特徴を講義する。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
脳の機能や社会・文化と関連づけながら心理機能の特徴を理解できるようになる。
授業スケジュール
/Class schedule
【第1回】
Ⅰ.心(ココロ)をなぜ科学するのか
-心理学を学ぶ意義-
【第2回】
Ⅱ.心を科学するとは
-心理学の定義-
【第3回】
Ⅲ.人間の3つの歴史とは
-心理の成り立ち-
【第4、5回】
Ⅳ.内・外界からの情報を処理するとは(その1)
-認知的過程としての心理Ⅰ:感覚・知覚-
【第6、7回】
Ⅴ.内・外界からの情報を処理するとは(その2)
-認知的過程としての心理Ⅰ:注意・記憶-
【第8、9回】
Ⅵ.人間独自の心理(意識)とは
-認知的過程としての心理Ⅱ:思考と言語-
【第10、11回】
Ⅶ.感情はどんな働きをするのか
-感情と認知-
【第12、13回】
Ⅷ.ヒトはどのようにして人間になっていくのか
-発達-
【第14、15回】
Ⅸ.現在、心の何が問題か
-現代社会における心理学的諸問題-
教科書
/Textbook(s)
使用しない
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
レポート80%と出席20%
履修上の留意点
/Note for course registration
ない
履修規程上の先修条件:なし
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
講義のテーマごとに紹介するが、心理学の概論書は各自興味に応じて選択してよい。なお、講義で紹介するDVDの参考書としては、次のシリーズがある。
驚異の小宇宙・人体Ⅱ 脳と心1-6、別巻 日本放送出版会 各3,200円


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  2学期集中 /2ndQuarter Intensive
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
島田 純理
担当教員名
/Instructor
島田 純理
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/03/03
授業の概要
/Course outline
私たちは日常生活で特に意識することなく言語を使っていますが、実のところ自然言語は意味を音の連なりに暗号化する大変複雑なシステムです。この授業は、自然言語を自然現象としてとらえて経験科学の方法でアプローチする、言語の科学への入門です。授業では、単に講義を聴くだけでなく実際に演習問題に取り組むことで能動的に基本的な知識や考え方を身につけて欲しいと思います。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
言語学の基本を学び、ふだん話している言葉というものを客観的に分析できる視点を身につける。また、言語データを分析することを通して、科学的・論理的な考え方を身につける。
授業スケジュール
/Class schedule
言語学の各分野を順に勉強していきます。
1日目 導入、音声学、音韻論
2日目 音韻論(つづき)、形態論
3日目 統語論
4日目 意味論・語用論
教科書
/Textbook(s)
ハンドアウト使用(英語)
竹林滋・斎藤弘子「ルミナス英和辞典第2板 つづり字と発音解説」研究社(ISBN:978-4767404127)
(ライトハウス英和辞典(研究社)の第4版以降を持っている人は、別冊付録がこれと全く同じものなので購入の必要はありません)
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
持ち帰り課題と授業参加による。
履修上の留意点
/Note for course registration
・音声学・音韻論のところで発音記号に馴染めずにつまずく人が大変多いので、受講生は「ルミナス英和辞典 つづり字と発音解説」またはライトハウス英和辞典の付録「つづり字と発音解説」をCD音声を確認しながら事前にしっかり勉強しておいてください。
・ハンドアウトが英語なので難しいと言う受講生が多いです。受講生は自分の使いやすい英語辞書を持参してください。
・真面目に授業を受けていないと持ち帰り課題が全く解けませんので注意してください。
・授業中に居眠りをしたりスマホをいじったりしている人は授業不参加と見なされ、合格点がもらえないことになるので注意してください。
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
Akmajian et al. Linguistics: An Introduction to Language and Communication, 6th edition. MIT Press.
O'Grady et al. Contemporary Linguistics: An Introduction, 6th edition. Bedford/St. Martin's


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  2学期集中 /2ndQuarter Intensive
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
澁澤 尚
担当教員名
/Instructor
澁澤 尚
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/02/08
授業の概要
/Course outline
黄河と長江という二大河を中心に育まれた中華文明には、それに相応しい悠久の歴史、思想があり、膨大な文学、文化があります。それらは、いずれの時代をいかように切り取っても、圧倒的な輝き・深さをもって我々に迫ってきます。それは、日本文化の源流、東洋文化の源流です。
 漢文学は、「八宗兼学でなければ一分科をも修め得ない」(すべてのジャンルに習熟していなければひとつも習得できない)といわれ、中学高等学校時代のイメージとは相違し、実学虚学の文理全分野がその対象となる深遠無辺な学問です。例えば、本来の漢文学のなかには医薬学や動植物学、天文学や物理学といった理系分野さえも含まれるのです。李白や杜甫、『論語』や『三国志』は、漢文学のほんの一部分なのです。
 もちろん短期間の講義の中では、理系分野の漢文学に触れる機会はありませんが、諸文化の源流といえる「巫祝」と呼ばれるシャーマン(古代の呪術者)への理解と、それを伝えてきた媒体である「漢字」、そしてそれが思想や文学として花開いた「故事成語」や「漢詩」の世界について具体例を挙げながら学びたいと思います。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
①漢文学や日本文学の基礎ともいえる「漢字」の特質について理解する。
②「漢文」の原義や特質について理解する。
③諸文化の源流である古代の「巫祝文化」について理解する。
④「漢詩」や「故事成語」の読解から東洋の思想・文化・歴史について理解する。
授業スケジュール
/Class schedule
1日目:漢字・漢文の世界「文字の誕生」「文学の誕生」~甲骨文・巫祝・中華思想・典故
2日目:故事成語の世界「歴史的成語」「思想的成語」~諫言・諷刺・老荘思想
3日目:漢詩の世界①「送別詩」「辺塞詩」~音楽歌謡の原義
4日目:漢詩の世界②「飲酒詩」、試験
教科書
/Textbook(s)
授業時間に資料を適宜配付する。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
最終日におこなう試験と授業参加状況とによる。
履修上の留意点
/Note for course registration
理系の学生であっても文学的・文化的・芸術的発想はたいへんに重要です。例えば、日本人初のノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹や日本のロケット開発・宇宙開発の父と呼ばれる糸川英夫も、ともに漢文や芸術を愛しました。特に湯川は、その量子力学の着想において、『老子』『荘子』など漢文学の影響を大いに受けたと自身でもたびたび言及しています。この講義からは、単なる教養的知識だけではなく、東洋的な発想や物の見方を学んでください。
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
東洋文字文化研究所編『白川静を読むときの辞典』(平凡社、1,800円)


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  1学期 /First Quarter
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
懸田 弘訓
担当教員名
/Instructor
懸田 弘訓
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/01/21
授業の概要
/Course outline
信仰を起源とする芸術は、絵画・彫刻・音楽・舞踊・演劇・建築などの多彩な分野に発展し、さらに日本では書道・茶道・華道・武道など、道徳や儀礼をも含む「道」としての芸術も生れた。そして、コンピューターはテレビや映画などの映像分野にとどまらず、音楽・絵画・建築、さらには文化財の保護にも活用され、今や不可欠のものになっただけでなく、その発展も著しい。
   本講義では、国内外の主な芸術について、その歴史をたどりながら、厳選した映像資料を用いて美の本質や構造などを学ぶとともに、コンピューターを活用するにあたっての理念と可能性を考察する。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
①芸術の歴史とその背景を学び、芸術史の概観を把握できるようになる。
②芸術の本質を理解し、人と芸術との関わりを理解できるようになる。
③美の背景にある情報の質や構造、特質などを把握できるようになる。
④芸術作品などの制作にコンピューターを活用するにあたっての具体的な理念を把握し、その課題と可能性を考察できるようになる。

授業スケジュール
/Class schedule
1回目 人間の行動様式と芸術~日本人と欧米人の基本的行動の相違と特

 2回目 美意識と芸術~芸術の根底をなす日本人の感受性と美意識
   3回目 「美学」と「芸術学」~芸術の定義の変遷と分類、および最新の芸術とその主たる表現技法を学ぶ。
   4回目 音楽における日本の美~日本人の音楽における美意識と作品の本質を探る。
   5回目 日本の伝統芸能における美の諸相~歌舞伎と文楽人形浄瑠璃の歴史と構造を学び、表現法の特質を探る。
   6回目 音楽における西洋の美~欧米人の音楽における美意識と作品の本質を探る。
   7回目 日本絵画の美~日本絵画の美の本質を、棟方志功の「板画(はんが)」と浮世絵から探る。
   8回目 西洋絵画の美~西洋絵画の歴史と美の本質を、女性像の変遷から探る。
   9回目 演劇と映画~チャップリンの映画制作にあたっての理念と技法から彼の先進性を探る。
10回目 芸術とメディア~「メディア時代の予言者」といわれるグレン・グールドの理念と、音楽界におけるメディア利用の現状や今後の可能性を探る。
11回目 作曲・演奏とコンピューター~音楽の創作と演奏におけるコンピューター利用の現状と課題を探る。
12回目 録音・録画とコンピューター~音楽の分野での録音・録画の技術開発の変遷と現状を学び、将来の可能性を探る。
13回目 計量音楽学と計量舞踊学~音楽と舞踊の要素を分析し、コンピューターを用いた再創造の課題を探る。
14回目 文化財とコンピーター~文化財保護の分野でのコンピューター活用の現状と将来の可能性を探る。
15回目 コンピューター・グラフィックの活用~テレビや映画などにおける
CGの利用の変遷と現状、ならびに将来の可能性と課題を探る。
教科書
/Textbook(s)
本講義のために作成したプリントを毎時配布する。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
出席(30%)、毎時の小レポート(10%)、期末試験(60%)
履修上の留意点
/Note for course registration
①プリントは講義の際にそのつど配布する。やむをえない事情で欠席した場は、次回にも配布する。
②映像資料をとおして自ら思考することをめざしているために、欠席は極力さけること。欠席はやむを得ない場合を除いて減点とする。
  ②講義の妨げになるので、遅刻・途中退室は原則として禁止し、やむを得ない場合を除いて欠席とする。
  ③講義中の私語は厳禁する。ただし、講義手法や内容に関した意見や質問は、講義中でも大いに歓迎する。積極的な発言を期待している。
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
履修上の留意点
①プリントは講義の際にそのつど配布する。やむをえない事情で欠席した場は、次回にも配布する。
②映像資料をとおして自ら思考することをめざしているために、欠席は極力さけること。欠席はやむを得ない場合を除いて減点とする。
②講義の妨げになるので、遅刻・途中退室は原則として禁止し、やむを得ない場合を除いて欠席とする。
③私語は禁止する。ただし、講義に関した質問や意見は、講義中でも大いに歓迎する。積極的な発言を期待している。

参 考

①参考図書 『芸術学ハンドブック』 神林恒道ほか編  勁草書房
             『芸術学』 渡辺 護著  東京大学出版会
『講座 美学』(全5巻)  今通友信編著  東京大学出版会(本校図書館に収蔵)
              これ以外は、講義でそのつど紹介する。
  ②リンク先  E-mail  kaketah@khaki.plala.or.jp
 ③オフィスアワーは、講義中に知らせる。


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  前期・後期 /1st, 2nd Semester
対象学年
/Course for;
1年
単位数
/Credits
1.0
責任者
/Coordinator
菊地 則行
担当教員名
/Instructor
青木 滋之 , 菊地 則行 , 長谷川 弘一 , 清野 正哉 , 中澤 謙 , 苅間澤 勇人 , 石橋 史朗 , 吉良 洋輔
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/01/28
授業の概要
/Course outline
文章表現法は日本人の学生が日本語のレポートを論理的に書くために設けられている。情報のインプットである「読む」、情報から自分の主張を組み立てる「考える」、主張の表現である「書く」の3つを論理的に行うことを学ぶ。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
この授業の目的と到達点は以下の通り。
・本や文献の内容を理解できること。
・読んだ内容に対して、自分の主張を組み立てることができること。
・レポートや小論文などで正確な日本語で論理的な文章を書ける能力を身につけること。
授業スケジュール
/Class schedule
教員ごとに文章表現法の目的に即した課題を設定する。課題を通して、読解力、論理的思考、文章作成をトレーニングする授業とする。学生が作文などの課題に取り組み、教員がそれを添削したり、学生同士で批評しあったりしながら進められる。
具体的には、配属された各クラス担当教員の指示に従うこと。
教科書
/Textbook(s)
資料を配付し、その他に必要であれば担当教員が指定。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
基本的には、学生の授業参加と授業内の課題により評価が行われる。
教員によっては、期末試験や期末レポートを課す場合もある。
履修上の留意点
/Note for course registration
なし


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  1学期・4学期 /1st & 4th Quarter
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
清野 正哉
担当教員名
/Instructor
清野 正哉
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/02/02
授業の概要
/Course outline
社会と法の関わりについて、具体的な事例を題材として、そこでの法的な考え方、法的アプローチについて学んでもらうことを目標とする。
また、コンピュータに関わる法、インターネットと法、著作権法を中心とした知的財産権に関わる法についても積極的に取り上げ、実践的な講義を行うことを考えている。
また、実務的に取り組んでいるコンテンツビジネス(アニメ、ゲーム、映画映像等)についてのライセンス処理、ファンド創生等の最先端のお話しをする予定である。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
現在、あらゆる分野でコンプライアンスが重要視されている。ICTの技術開発、研究開発の実務においても、しかりである。
こうしたことから、本講義では、学生に対して、コンプライアンスの視点とバランス感覚を有する判断能力を育成することを目的としている。
授業スケジュール
/Class schedule
1. What is “the law”? 
2. Relations between the state and the law
3. The law and the law of the local government
4. The application of the law and the interpretation of the law
5. Relations between the family, society and the law
6. Contract society, dealing society and the relations of the law
7. Relations between the punishment and the law
8. Informative society and law
9. Relations between the leading science and technology (cloned human being and  genome etc)、and the law
10. The role of the intellectual property law
11. What is “the copyright law”? 
12. Internet and law (general remarks)
13. Internet and law (each argument)
14. Summary, complement
15. Summary, complement
教科書
/Textbook(s)
スマートフォン時代の法とルール(中央経済社)
レジュメ等のプリント毎回配付
別途指示します。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
授業態度(出席等)、期末試験
履修上の留意点
/Note for course registration
1.情報倫理
2.憲法
Formal prerequisites:None
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
情報倫理(中央経済社)


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  4学期集中 /4thQuarter Intensive
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
澤 亮治
担当教員名
/Instructor
澤 亮治
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/12/07
授業の概要
/Course outline
(授業は英語で行われます。)
現代の経済学の主要分野であるミクロ経済学とマクロ経済学のうち、特にミクロ経済学に関する入門の講義になります。現実の経済は主として人々の3つの活動から成り立っています。それらの活動とは、モノをつくること(生産)、モノを使うこと(消費)、そしてモノをやりとりすること(交換)です。これらの活動は、人々が自発的にモノを生産し、売り買いし、消費する市場経済と呼ばれるシステムで支えられています。この授業では市場経済のシステムと、市場経済のもとで人々が生産および消費活動をどのように行っているかを学びます。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
個々(消費者や企業)の活動から全体(市場)を予測するという経済学の問題意識は、様々な分野で応用が可能です。経済学を通して、研究にむけた応用力を身に付けましょう。
授業スケジュール
/Class schedule
1. 経済学とは
経済学またミクロ経済学とは何か、およびコースの概要をお話しします。
2. 供給と需要
価格の変化とモノの生産量と消費量の変化を、需要と供給のグラフを使い分析します。
特に人々の個別のモノを売る・買うという行動の結果として、需要と供給のグラフの交点で価格が決まる仕組みの解説を行います。
3. 市場と効率性
人々が自由にモノを売り買いできる市場が最も効率的であることを解説します。また、最低賃金など市場が効率的に働かない制約について学びます。
4. 弾力性
弾力性は価格や所得の変化に対する人々の反応を知るための指標です。需要の価格弾力性や需要の所得弾力性などの様々な弾力性について学びます。
5. 消費者余剰と生産者余剰
消費者余剰および生産者余剰と呼ばれる、消費者および生産者が市場から受け取る便益について学びます。これらの余剰は需要曲線と供給曲線から計算できます。
6. 生産者
供給のグラフは多くの生産者(企業)の生産量の総計です。ここでは、供給グラフの裏側にいる各企業が生産量をどう決めるのかを解説します。
7. 消費者
需要グラフの裏側には多くの消費者がいます。ここでは、各消費者が商品をいくつ買うか(消費量)をどう決めるのかを解説します。
8. 独占市場と寡占市場
企業が一つもしくは数えるほどしか存在しない市場を競争的でない市場と呼びます。市場が競争的でない場合に、モノの価格、取引の量、市場の効率性などがどう変化するかを学びます。
教科書
/Textbook(s)
「Principles of Microeconomics 7th Edition」
*6,500円程度(洋書です。)
こちらの教科書がないと、授業内での課題等ができませんので、
以下の期間内に売店で予約をして、履修者は必ず購入して下さい。
・期間:12月7日(水)~1月12日(木)20:00厳守
 *1月13日以降の申込み及び予約の取り消しは、
  一切受付けませんので、注意して下さい。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
・期末試験:70%、授業内クイズ: 10%、宿題:20%
・期末試験は全ての講義内容を出題範囲とします。試験は持ち込みは不可とします。
・宿題は約2回実施する予定です。
履修上の留意点
/Note for course registration
授業は英語で行われます。
履修規程上の先修条件:なし


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  前期・後期 /1st, 2nd Semester
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
佐々木 篤信
担当教員名
/Instructor
佐々木 篤信 , 吉良 洋輔
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/09/07
授業の概要
/Course outline
<後期>
本講義は、国際化や情報化が進む現代社会を分析・解釈するうえで役に立つ社会学概念を解説し、それらを自力で運用するトレーニングを行う。社会学の特徴は、長い歴史の中で独自に発達させてきた分析概念(社会の見方や考え方)にある。それらを学べば、学ぶ前には思いつかないような切り口から社会現象を見つめることができるようになる。
例えばWikipediaへ記事を投稿する行為は、集合行為と呼ばれる。社会学における集合行為の理論は、何の仕組みもなければ、誰も貢献(投稿)をしないと予想する。しかし現実には、多くの投稿者が存在する。これに対して社会学は、投稿者の「コミュニティ」が集合行為の問題を解決していると考えられている。つまりコミュニティの中では、より良い記事を多く投稿した者に称賛や社会的地位が与えられていて、それが利他的行動の動機になっているのだ。ここから導かれる含意は、「投稿者コミュニティを健全な形で盛り上げることはWikipediaの運営にとって死活問題」ということである。
本講義は受講者に対し、社会学概念という「道具」を使って自力で簡単な「調理」を行う、という経験を提供する。毎回の授業は、具体的な分析対象を一つ取り上げ、それを社会学概念によって分析・解釈する、という流れで行う。そして最終レポートでは、受講者自身が何らかの分析対象を設定し、授業で習得した「道具」を使って分析することを要求する。相応の負担があることを覚悟すること。

<前期>
(1)社会学(しゃかいがく, sociology)は、フランスの哲学者オーギュスト・コント(Auguste Comte, 1798年-1857年)の造語で「仲間の学」(Socius Logos)という意味であった。彼は、フランス革命後の混乱と無秩序という時代が直面する危機を克服するために新しい学問が必要と考えた。この社会再組織の原理が「仲間の学」(社会学)であった。
(2)その後社会学は、人間行為とその共同生活(構造と機能)に関わるあらゆる問題に研究対象を広げた。また、コンピュータによる実証的方法の技術革新は、現実社会が直面する多様で複雑な課題の解明や将来予測に大きな道を拓くことになった。
(3)授業では、社会学の特徴を確認し、現代社会が直面する課題について具体的な事例を通して明らかにする。現実社会の諸領域でクローズアップされている各種テーマを取り上げ、その現状と課題、背景、解決法について考察する。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
<後期>
 本講義の目的は、受講者が社会学概念を使いこなして、日常生活の常識では思いつかないような社会の見方ができるようになることである。本講義が半期の授業で目指す到達水準は、次の二つの両方である。
(到達目標1)毎回の授業で扱う社会学概念のすべてについて、理解して他の人へ口頭で説明ができるようになる。
(到達目標2)扱った社会学概念のひとつ以上について、自分で見つけた現実の社会現象に対して応用し、論理的なレポートが執筆できるようになる。

<前期>
授業では、社会の科学、家族、地域社会、職場、現代といった五つの「対象領域」を取り上げ、各領域ごとに関連する複数テーマを設定する。各テーマごとに、問題の所在と実態、背景、解決の可能性を探る。
(1)現代が直面する社会現象(出来事、事件)を、事実に基づいて「理解する力」を強める。よりよき社会と能力発揮に向けた力量=「人間力」を身につける。
(2)共同生活の「構造」や「機能」、選ばれた応用問題を学ぶことで、他者と協力しながら社会を生きるための基本的な知識や技法=「社会力」を身につける。 

授業スケジュール
/Class schedule
<後期>
1.オリエンテーション(受講者の事前知識と関心の調査・期末レポートの解説)
2.信頼1:なぜAirbnbやUberはアメリカで成功したのか
3.信頼2:理論的解説
4.集合行為・社会的ジレンマ1:なぜWikipediaは巨大なサービスに成長できたのか
5.集合行為・社会的ジレンマ2:理論的解説
6.社会運動:なぜ多くの人がchange.orgに署名するのか
7.格差・階層:日本は本当に「格差社会」になっているのか
8.社会調査と統計1:なぜたった1000人への調査で日本全体の世論が分かるのか
9.社会調査と統計2:理論的解説
10.社会規範:なぜあなたはごみをポイ捨てするべきではないのか
11.文化:なぜ外国では音を立ててラーメンを食べると怒られるのか
12.社会的構築:社会規範と文化の理論的背景の解説
13.ジェンダー:なぜ理工系学部は学生の男女比率が偏るのか
14.差別・偏見:なぜあなたは性別や国籍で差別をするべきではないのか
15.社会シミュレーション:なぜアメリカでは人種で居住地が分離するのか

<前期>
1 社会の科学と社会学
①社会を事実に基づいて知る
②社会学の誕生(秩序崩壊と再組織)と変化
2 現代の家族
③家族の構造と機能、先端医療技術の光と影
④家族のゆらぎ?多様な家族、結婚制度
⑤家族の「きずな」、受容と拒絶
3 地域社会から世界へ
⑥分化する地域社会、介護制度の現場
⑦社会システムの転換、大量廃棄から循環型へ
⑧地球環境と究極の廃棄物(戦争・兵器)
3 職場の現実と課題
⑨職場、労働の意義と働きがい
⑩ワーキングプアと社会格差
⑪仕事・人生の危機と乗り越え(社長春山満さんほか)
4 今の時代を診断する
⑫現代社会が生む「多重人格症」
⑬マイノリティから見た現代(性同一性障害ほか)
⑭社会の無縁化(ひきこもり、自殺、孤独死)と再生
⑮危機管理とシステム転換(再組織)

教科書
/Textbook(s)
<後期>
使用せず(資料配付)
参考書として 浅野 智彦「考える力が身につく社会学入門」 KADOKAWA/中経出版

<前期>
使用せず(資料配付、ビデオ鑑賞)
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
<後期>
・小課題(小テストや小レポート。毎回の授業で課す)(50%):主に到達目標1を評価する。
・期末レポート(40%):主に到達目標2を評価する。
・ディスカッションなどへの貢献 ( 10%):円滑な授業運営に協力したことを評価する。

<前期>
期末筆記試験(70%)、感想文と出席状態(30%)
履修上の留意点
/Note for course registration
<後期>
・授業内で一部ディスカッションを行うので、積極的に参加すること。他の履修者の学習に良い影響を与えれば、あなた自身の学習成果とは別に、成績へ加味する。
・出欠は確認しないが、ほぼ毎回出席しなければ単位は取得できないようにコースは設計されている。やむを得ず欠席した場合は、その回について独学し、何らかの手段で小課題を提出する必要がある。

<前期>
なし
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
<後期>
・授業資料などを公開するホームページを開設する予定である。詳細は授業内に述べる。

<前期>
・NHK取材班編著「無縁社会 "無縁死"三万二千人の衝撃」文藝春秋(2010)
・遠藤薫編著「大震災後の社会学」講談社(2011)
・松下寛編著「縮小社会への道」日刊工業新聞社(2012)
・広井良典著「人口減少社会という希望」朝日選書(2013)
・広井良典ほか著「知の現在と未来」岩波書店(2014)
・竹信三恵子著「ピケティ入門」((株)金曜日(2014)


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  2学期・3学期 /2nd & 3rd Quarter
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
清野 正哉
担当教員名
/Instructor
清野 正哉
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/02/02
授業の概要
/Course outline
諸外国に比べ詳細な人権に関する規定を設けている日本国憲法の現代社会における意義とその役割について、具体的な事例を題材に講義していきたい。
また、ネットが個人・家庭・社会へとますます浸透していく中で、そこでの個人の権利がどのように保障されていくべきか、あるいは国家はどのようなコントロールを個人・社会に向けていくべきか、という問題についての憲法的考え方を講義の中で提示していきたい。
なお、国会法制局での実務経験と現在も国会審議のお手伝いしている立場からの実務的な憲法の考え方についても伝えていきたい。
担当教員は、かつて公務員試験の憲法の試験委員をしていた関係、将来、教員、公務員試験予定者は受講を。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
コンピュータサイエンスを学ぶ者だからこそ、インターネット社会における人権とその社会システムを学ぶことは重要である。
そこで、本講義では、本学のコンピータサイエンスに関係する憲法学の領域を中心に、憲法の考え方、人間・技術者としての人権を中心とした考え方を学生に学んでもらうことを目的としている。
授業スケジュール
/Class schedule
1. What is “Constitution of Japan”?
2. The historical development of Constitution of Japan
3. Meiji Constitution and Constitution of Japan
4. Three principles of Constitution of Japan (Sovereignty of the people, The principle of the  pacifism, The principle of respect for fundamental human rights)
5. Sovereignty of the people and the Emperor
6. The meaning of the principle of the pacifism
7. The need of the security of the fundamental human rights
8. The 13th article of Constitution of Japan and the 14th article of Constitution of Japan
9. Each argument of the fundamental human rights, Mental freedom
10.Each argument of the fundamental human rights, Economic freedom and Physical freedom
11. The principle of the separation of power and the modern development
  The best organization of the sovereign right, The parliamentary system
12. The unconstitutionality legislation examination right of the court
13. The role of the local administration at a period of decentralization
14. Modern problem in Constitution of Japan, Internet society and Constitution of Japan
15. Summary
教科書
/Textbook(s)
国会とは何か(中央経済社)
レジュメ等のプリントを毎回配付
その都度指示
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
授業態度(出席等)、期末試験等
参考(授業ホームーページ、図書など)
履修上の留意点
/Note for course registration
Formal prerequisites:None
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
情報倫理(中央経済社)


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  2学期集中 /2ndQuarter Intensive
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
吉高神 明
担当教員名
/Instructor
吉高神 明
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/01/21
授業の概要
/Course outline
本講義の目的は、転換期を迎えている今日の世界と日本を理解するための分析視角と考察枠組みを学ぶことにある。この場合、2011年3月11日の東日本大震災以後の日本を取り巻く国内・国際情勢に焦点を当てつつ、授業を行なう。「国際関係論」は理系学生にとっては聞きなれない学問分野であるが、政治、経済、外交、安全保障の問題についての基礎的知識のない学生にも配慮しつつ、授業を展開する予定である。授業は原則的に講義中心で行うが、リサーチ実習、グループ討論、個人発表なども積極的に取り入れていきたい。また、学生の学習意欲を高めるため、新聞やニュースで注目を集めている時事問題の解説にも十分な時間を取りたいと考えている。

キーワード:「東日本大震災・福島第一原発事故」、「東アジアのダイナミズム」、「日本のICT戦略」、「BOPビジネス」、「官民連携」、「クール・ジャパン」、「ダークツーリズム」、「今、ここにいる自分」
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
本講義の目的は、転換期を迎えている今日の世界と日本を理解するための分析視角と考察枠組みを学ぶことにある。この場合、2011年3月11日の東日本大震災以後の日本を取り巻く国内・国際情勢に焦点を当てつつ、授業を行なう。「国際関係論」は理系学生にとっては聞きなれない学問分野であるが、政治、経済、外交、安全保障の問題についての基礎的知識のない学生にも配慮しつつ、授業を展開する予定である。

授業の終了段階での到達目標:
1.国際関係論の分析視角と考察枠組みについて、一定の理解を有するようになる。
2.転換期世界と日本の現状と課題について、体系的に理解できるようになる。
3.現在関心を集めている国際問題について、自分なりの説明と分析を行えるようになる。
授業スケジュール
/Class schedule
夏季集中講義の全体テーマ:「転換期を迎えたアジアと日本の現状と課題の考察」

授業では、以下のようなテーマを扱う予定である。
1.転換期を迎えた世界、アジア、日本を考察するためのフレームワーク
2.よりよい世界に向けた取り組み:「BOPビジネス」の可能性
3.変化する世界の中の日本:焦点としての「クール・ジャパン」
4.3.11からの復興と「ダークツーリズム」
教科書
/Textbook(s)
授業の際に、必要に応じてプリントを配布する。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
授業の最終成績は、以下の基準に基づいて決定する。
出席・授業への貢献状況  :20点
授業の際に出される諸課題 :30点
最終レポート       :50点
履修上の留意点
/Note for course registration
ニュースや新聞等を通じて、現在の世界と日本が直面している重要課題について、一定の知識を有しておくことが望ましい。
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
自学自習に有益なインターネット・サイトは、以下の通りである。
首相官邸:http://www.kantei.go.jp
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj
総務省統計局統計センター:http://www.stat.go.jp/data/guide/index.htm


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  1学期・3学期 /1st & 3rd Quarter
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
中澤 謙
担当教員名
/Instructor
中澤 謙 , 長谷川 弘一
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/01/28
授業の概要
/Course outline
保健体育の目的は、心と体を一体としてとらえ健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して積極的に運動に親しむ資質や能力を育てるとともに、健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り、明るく豊かな生活を営む態度を育てるところにあります。本講義では、人間の文化や発育発達に沿った適切な運動の経験と心身のかかわりについての理解を深め、生涯にわたって明るく豊かな生活を営む態度を醸成していきます。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
1stQ
1.人間生活における精神的、かつ身体的健康の保持増進に必要な手段と知識を習得している
2.基礎的なトレーニング理論を理解している
3.積極的な人間生活を送るための態度を養うことができる

3rdQ
1.人間生活における精神的、かつ身体的健康の保持増進に必要な手段と知識を習得している
2.社会的に健康であるという意義と意味について、体育史的視点による歴史的背景からヒトの営みの健全性について考える機会を得ることで、自己の考えを構築することができる
3.積極的な人間生活を送るための態度を養うことができる
授業スケジュール
/Class schedule
1stQ
1 保健体育の目的
2 公共の福祉と個人の健康観   
3 公衆衛生と不活動
4 到達度テスト①
5 筋肉と関節の基本的な仕組み 
6 エネルギー供給系  
7 反射と随意運動
8 到達度テスト② 
9 乳幼児期の運動と発育発達
10 児童期の運動と発育発達
11 発育発達に沿ったスポーツ活動の留意点
12 到達度テスト③
13 スポーツにおける動機付け
14 運動技能の習得と実力発揮
15 運動による健康の増進

3rdQ
1 ガイダンス
2 古代ギリシャの体育と現代的意義
3 古代ローマおよび中世の体育
4 テニスの歴史1
5 テニスの歴史2
6 サッカーの歴史
7 プレセンテーション1(現代の様々な社会問題をテーマとする)
8 プレゼンテーション2
9 プレゼンテーション3
10 ヒトの身体の不思議
11 筋肉のしくみとストレッチング
12 脳の働きと神経系
13 右利き・左利き
14 インフルエンザとウイルス
15 生活習慣とその予防
教科書
/Textbook(s)
資料配付
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
1stQ
到達度テスト(75%)、 期末試験(25%)

3rdQ
レポート(40%)、プレゼンテーション(40%)、出欠席(10%)、テスト(10%)
履修上の留意点
/Note for course registration
1stQと3rdQで授業スケジュールが異なります
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
1stQ
1.木村文勝『少子高齢化の恐怖を読む』中経出版
2.宮下充正『年齢に応じた運動のすすめ』杏林書院
3.矢富直美『認知症予防のアクティビティ』ひかりのくに
4.近藤光夫『幼児のこころと運動-その発達と指導-』教育出版
5.渡部弥生他『原著で学ぶ社会性の発達』ナカニシヤ出版
6.中込四郎『よくわかるスポーツ心理学』ミネルヴァ書房
7.杉原隆『運動指導の心理学』大修館書店
8.ヴァンデンオウェール編『体育教師のための心理学』大修館書店
9.ベスH・マーカス『行動科学を活かした身体活動・運動支援』大修館書店
10.エドワード・L・デシ『人を伸ばす力』新曜社
11.秋田喜代美『学びの心理学』放送大学叢書

3rdQ
1.テニスの文化史 ハイナー・ギルマイスター(大修館)
2.人体生理学 猪飼道夫 (大修館)


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  4学期 /Fourth Quarter
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
青木 滋之
担当教員名
/Instructor
青木 滋之
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/02/01
授業の概要
/Course outline
現代自然科学の歴史的なルーツとは何なのだろう? この講義では、学生が自然科学の歴史的発展についての見通しを得つつ、自分なりの視点を持つことを期待する。15コマの講義で科学史のすべてを扱うことはできないので、いくつか重要な節目となるトピックを掘り下げる形で進めていきたい。扱うトピックは、古代ギリシアにおける科学の始まり、17世紀の科学革命、19世紀の科学の組織化・専門化とダーウィンの進化論、20世紀の地球科学の成立、などである。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
この講義を受講した後に、受講生は
-今日の自然科学の歴史的ルーツを述べることができる。
-先進的な科学者の創造的態度について、ケース・スタディに基づき説明することができる。
-科学の歴史の見方について自分なりの視点を論じることができる。
授業スケジュール
/Class schedule
1. イントロダクション ― 科学とは何か
(科学史を学ぶ始めに、科学とは何か、なぜ科学史を学ぶのか、についてポパーの反証主義を手がかりに導入を行う。)
2. 科学の始まり(1) ミレトス学派
(科学の歴史は、古代ギリシアのミレトス学派から始まったとされている。なぜそう言えるのだろうか、ミレトス学派の意義について一緒に考える。)
3. 科学の始まり(2) アリストテレスから中世へ
(アリストテレスは当時の学問を集大成して、堅牢な自然哲学の体系を作り上げた。それが中世にまで継承され、学問が硬直化していく様を確認する。)
4. 科学革命(1) コペルニクス革命
(現在誰もが知っている、地動説という考えはどのようにして生まれたのだろうか。また、コペルニクスが一人で「革命」を起こしたわけではないことも学ぶ。)
5. 科学革命(2) 有限世界から無限宇宙へ
(コペルニクスの考えが、ブルーノら他の自然哲学者に波及していく様を確認する。また、科学と宗教との対立を、ブルーノの刑死やガリレオ裁判を通して考える。)
6. 科学革命(3) 自然の数学化
(現代科学の数理的手法の生みの親である、ガリレオ、ケプラー、デカルトらの仕事を通覧しながら、「自然という書物は数学で書かれている」という考えについて討議する。)
7. 科学革命(4) ニュートン的総合
(ニュートンは「私が遠くを見ることができるのならば、それは巨人の肩の上に乗っているからだ」と述べているが、ニュートンの業績のどこが偉業であるのかを一緒に考える。)
8. 19世紀の生物学(1) ダーウィンの進化論1
(ダーウィンが進化論を着想したきっかけとは何だったのか、若きダーウィンの経験を紐解きながら、進化論のアイデアが生まれた背景について学ぶ。)
9. 19世紀の生物学(2) ダーウィンの進化論2
(ダーウィンの進化論は、激しい賛否両論を巻き起こした。「科学者」という言葉が生まれた当時の論争を見ながら、科学の方法とは何なのかを考える。)
10. 20世紀の生物学 進化総合説
(ダーウィンの自然選択説はやがて下火になったが、20世紀になり遺伝学と結びつき復活した。現代進化学の基礎となる進化総合説がどのように生まれたのかを学ぶ。)
11. 19世紀の地球科学
(地球科学の重要なルーツは19世紀の地質学の確立にある。ライエルの斉一説を中心に、地球に関する科学がどのように生まれたのかを学ぶ。)
12. 20世紀の地球科学(1) 大陸移動説
(現代の地球科学の父と言われるウェゲナーが、どのようにして大陸移動説を思いついたのか、また一度捨てたアイデアをどのように復活させたのかを確認し、そこから何が学べるのか討議する。)
13. 20世紀の地球科学(2) プレートテクトニクス革命
(20世紀前半には捨てられた大陸移動仮説は、20世紀中葉からの古地磁気の発展や海洋底の探査により劇的に復活する。PT革命がどのように起こったのか、1960年代当時の証拠をもとに考える。)
14. コンピュータ科学(1) アバカスからバベッジまで
(まず、コンピュータ「科学」の歴史が、発見ではなく発明の歴史であることを確認した後、先史・古代の時代から19世紀のバベッジまでの発展史を通覧する。)
15. コンピュータ科学(2) 最初のコンピュータ
(どれが「最初」のコンピュータと呼べるものなのか、それはコンピュータの定義による。幾つかの説を紹介した後、受講者が自分の考えを持つよう促したい。)
教科書
/Textbook(s)
教科書は指定しない。ハンドアウトを配布する。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
クラス内でのミニクイズ(45%)、レポート(15%)、定期試験(40%)により評価する。詳細は授業始めに通知する。
参考(授業ホームページ、図書など)
/Reference (course
website, literature, etc.)
この講義と相性が良いものとして、
朝永振一郎『物理学とは何だろうか(上下)』, 岩波新書, 1979
上田誠也『新しい地球観』, 岩波新書, 1971
中根美知代ほか『科学の真理は永遠に不変なのだろうか ―サプライズの科学史入門―』, ベレ出版, 2009
ほか、授業中に紹介する。


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開講学期
/Semester
2016年度/Academic Year  4学期 /Fourth Quarter
対象学年
/Course for;
1年 , 2年
単位数
/Credits
2.0
責任者
/Coordinator
甘泉 瑞応
担当教員名
/Instructor
甘泉 瑞応 , 程 子学 , 川口 立喜
推奨トラック
/Recommended track
履修規程上の先修条件
/Prerequisites

更新日/Last updated on 2016/02/01
授業の概要
/Course outline
グローバル化に伴い、異文化及びその多様性を理解することや異文化への寛容性を持つことの重要性が増している。そして、多様な文化が接触する現代社会において課題を発見し、その文化的背景を考察しながら解決していく能力が必要になってきている。
本授業では、会津の歴史と文化の中からいくつかのテーマを取り上げ、それらと自国の文化や歴史との比較を通して、比較文化・文化人類学の視点から文化が個別的側面と普遍的側面とを持つことを理解し、個別文化の価値を認識する能力を養う。また、多様な文化を持つ学生同士のディスカッションを通し、異文化コミュニケーション力や世界への展開力を同時に身に付けていく。
具体的には、会津の風土、文化、歴史、産業、さらには東日本大震災からの福島復興ビジョンを学び、会津や日本についての知識を深める。そして、自国文化と比較しながら会津と自分とのかかわりを明確にすることで、地域アイデンティティを醸成し、それらを活かした世界への展開力を育成していく。
本授業は反転授業の形式で進める。すなわち、学生は前もってビデオ授業を視聴し予習を行い、そのテーマに関する資料を各自が持ち寄る。教室では担当教員から補足説明を聞いた後、学生は各自が持ち寄った資料の紹介や自国の文化との違いを説明する。そして、グループディスカッションをもとに話題を発展させたり、新たな資料を作成し、自分たちの考えや意見を発表する。また、最終回では各自「ICTを用いた会津への提案」をまとめ、プレゼンテーションを行う。
本授業は、本学のスーパーグローバル大学(SGU)事業のICTグローバルプログラムの一つと位置付け、留学生を対象に開講するが、日本人の学生の履修も可とする。
授業の目的と到達目標
/Objectives and attainment
goals
1.自文化との比較を通して、異文化及びその多様性を理解する
2.異文化への寛容性を身に付ける
3.異文化コミュニケーション力と世界への発信力を身に付ける
4.問題発見・解決能力を身に付ける
授業スケジュール
/Class schedule
第1回 イントロダクション(比較文化とアイデンティティについて)
第2回 日本の中の会津(概要、位置、地形、風土、交通について)
第3回 会津の四季と人々の生活
第4回 会津の歴史(会津藩と戊辰戦争)
第5回 會津藩校日新館と会津大学の開学
第6回 会津の教えと儒教
第7回 会津の人物(野口英世や山川健次郎など)
第8回 會津藩校日新館見学
第9回 会津の食文化とB級グルメ
第10回 会津の伝統産業と伝統工芸
第11回 会津の観光(会津の観光ガイドを作る)
第12回 会津農書とICT(会津IT農書)
第13回 会津大学と会津大学発ITベンチャー企業
第14回 東日本大震災からの復興
第15回 プレゼンテーション(ICTを用いた会津への提案)
教科書
/Textbook(s)
授業の際に、必要に応じてプリントを配布する。
成績評価の方法・基準
/Grading method/criteria
事前課題(含む発表):30%
授業内での活動(含む参加態度):40%
最終のプレゼンテーション:30%
履修上の留意点
/Note for course registration
本授業は英語で行う。


このページの内容に関するお問い合わせは学生課 教務係までお願いいたします。

お問い合わせ先メールアドレス:sad-aas@u-aizu.ac.jp