演題「次は世界へ!」

 予選を勝ち抜いてここにいる皆さんは、日本でトップのグループに属します。しかし、そこで安心するのではなくさらに上を目指してくださいというお話をしたいと思います。

 
 まずプログラミング部門の選手を対象としては、世界の人たちと競争する国際情報オリンピック(IOI/International Olympiad in Informatics)があります。これは各国から代表選手が集まって競い合います。スポーツのオリンピックと同じで、メダルを獲得できるよう政府が後押ししてくれます。情報の分野は他の分野に比べて国内の参加者が少ないのが現状です。ですからみなさんぜひ予選に参加してください。次回は、20078月にクロアチアで開催されます。まずは20061217日にWebを通じて予選が行われ、その後優秀だった30名ほどが東京で競い合い10名ほどが選出され、3月に一週間ほどの合宿が行われたあと、最終的に選ばれた優秀者が8月のオリンピックに出場するという流れです。みなさんぜひ挑戦してください。

 
 大学生になると、大学対抗プログラミングコンテスト(ACM/ICPC=Association for Computing Machinery/International Collegiate Programming Contest)があります。31チームで1台のパソコンを共有し、5時間で810題の問題を解いて競い合う世界的な競技です。地区予選を勝ち抜いた85チームが世界大会へ出場します。日本では過去9回地区予選が開催されていますが、優勝したのは1度しかありません。そこでみなさんに期待したいと思います。

 
 また、マイクロソフト社が世界の学生を対象に主催するイマジンカップというものがあります。これには、プログラムを作ることにウェイトを置いた部門やパソコン甲子園のデジタルコンテンツ部門と同じように表現力やデザインを競う部門などがあります。こちらも積極的に挑戦してほしいと思います。


 実際に、国際情報オリンピックやイマジンカップなどで優秀な成績を残した選手がこの会場にもいらっしゃいます。このように頑張れば世界大会へ行けるチャンスがありますので、ここにいる皆さんは、ぜひ、世界を目指して進んで行ってください。

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