皆さん、この大会だけにとどまらず、その次のステップ、世界へ向けての一歩二歩を踏み出してください。国内にも様々なコンテストがありますが、世界へ繋がる大会として二つの大会を紹介します。
まず、高校生を対象にしているのが情報オリンピック(IOI/International Olympiad in Informatics)です。世界各地から数名の代表選手が選抜され、一堂に会し行われる個人戦の大会です。今年はエジプトで開催されました。日本国内では予選、本選、合宿を行い世界大会へ送る人材を育成しており政府もバックアップをしてくれています。今年の結果は金1個、銀1個、銅2個の総合11位でした。昨年、一昨年も同程度のメダルを獲得しています。今後の成績が皆さんの肩に掛かっているのは間違いないです。高校2年生以下の方は12月に行われるインターネットの予選を、是非トライをしてみてください。
次に、大学生では大学対抗国際プログラミングコンテスト(ACM/ICPC=Association for Computing Machinery/International Collegiate Programming Contest)があります。3人1チームの団体戦であり、パソコン甲子園とほぼ同じ仕組みです。世界各地区の予選を突破した100チームほどが、5時間のうちに8〜10題の問題を解きます。日本でもアジア地区予選が行われていて、今年は会津大学で開催されました。上位1〜3位を日本が独占し、会津大学も6位に入りました。これらチームの中にはパソコン甲子園の経験者がいます。このパソコン甲子園で育った人たちが、大学対抗の国際大会に出ているという状況になっています。皆さんも大学に入ったら是非、3人のチームを構成して、世界大会へ出てほしいと思います。
プログラミングって面白い。だから、プログラミングを楽しんでください。ただ、「できたっ、これでいいや」と思ってもそこで満足しないで、さらに何か工夫できないかって常に考えるようにしましょう。それから、どんな些細なものでも「ほら、こんなのができたんだよ」と言って喜び合える友達を持ってください。そういう友達と励ましあい、競い合いながら自分を高めていってくれればと思います。
|