抵抗測定のための試験電流は最右端の端子が使われ、電圧測定は
その左側の端子(
4W Senseと表記)で行なわれる。
理想的に電圧計の内部抵抗が∞で、電流計の内部抵抗が0であったとしても、
図6のように配線抵抗が存在する。
今、配線抵抗をr、測定する被抵抗をRとすると、
(a)2端子測定法で得られる値はR+2rになる。
ただし、2rRの場合、得られた値はRであると近似できる。
しかし、この条件が成り立たない場合は、2rを無視できないので、
(b)4端子測定法を用いる。
この測定法では実際に測定しているのはRの両端の電圧であり、
電圧計側の配線抵抗rにはほとんど電流は流れないため、配線抵抗に
よる電圧降下は生じない。したがって、正確な電流・電圧比による
抵抗測定ができるのである。
参考文献