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(2) 出力特性( VCE-IC特性)

4の測定回路を用いて出力特性( VCE-IC特性)を 測定し、グラフに描きなさい(図5参照)。

IB=0, 5, 10, 15, 20$\mu$Aのそれぞれについて、 VCE=0〜5Vの範囲で直流安定化電源を設定し、電流ICを測定する。

IBの電源としてFGのDCモードを、E-C間は直流安定化 電源を使用する。IB, IC用の電流計はアナログ式の $\mu$A, mA計、VCEの測定にはディジタルマルチメータを 使用する。

(注1)
立ち上がり付近(VCE=0〜1V)は電流ICの変化が激しいので、 詳細に測定すること。

(注2)
VCEIBは互いに影響し、どちらかを変化させると もう一方が変化してしまう。常にIBが一定になるように、 IB, VCEを調整しつつICを測定すること。

(注3)
IB=0の場合はVCEを増加させても電流ICが ほとんど流れない。

(注4)
「半導体工学」102頁図3.26、および「基礎電気・電子工学」128頁図3.14に pnpトランジスタのエミッタ接地の電流 - 電圧特性が示されている。ただ し、pnpトランジスタなので、- 符合になっている。これらの特性で見ら れるように、一般には、コレクタ電圧は10 - 20V, ベース電流は $100 -
200 \mu A$、コレクタ電流ICは10 - 20mAくらいの範囲で変化させて いる。本実験では、基礎的な測定であるためおよびトランジスタの 過熱を防ぐため、電流、電圧を小さく選択してあるが、基本的な測定方法 は全く同じである。


  
Figure 4: 出力特性測定回路
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\psbox[scale=0.44]{me-ex5-fig2.eps} \end{center} \end{figure}


  
Figure 5: 出力特性( IC - VCE特性、IB一定)例
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\psbox[scale=0.5]{me-ex5-fig4.eps} \end{center} \end{figure}



Kenichi Kuroda
2000-06-24