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(b) トランジスタの電流伝達特性(IB - IC特性)

コレクタ電圧VCEを一定として、IBICの関係を示したもの (図2(b)参照)。 図2(b)のように、ベース電流IBが10$\mu$Aオーダーで 変化すると、コレクタ電流ICはmAオーダーで変化する。 これがすなわちバイポーラトランジスタの特徴である電流増幅作用を 示していることになる。 また、この結果から直流電流増幅率 hFE = IC/IB が求められる。


  
Figure 2: トランジスタ(エミッタ接地)の静特性
\begin{figure}
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\psbox[scale=1.1]{Fig/Tr2b.eps} \end{center} \end{figure}

バイポーラトランジスタの電圧、電流特性のまとめ

120D
ICIBにより決まる。すなわち、VCEが小 さい間は VCEの増加とともに ICは増加する。しかし、 VCEが一定の値を越えると、ICは増加せず、IBに依存するほ ぼ一定の値となる。
220D
IBは、ICIEに比較して非常に小さい
320D
Siトランジスタでは、VBEが0.6V以上でIB が流れ始め、それに伴って ICも流れ始める(トランジスタのベース - エミッタがpn接合 を形成しているため - - - ダイオード実験での立ち上がり電圧と同じ)。


Kenichi Kuroda
2000-06-24