多様な目的や広範囲な年齢を対象にした運動・スポーツ行動の基礎的・応用的研究を通して、その諸現象や効用性を心理学的に分析し、運動・スポーツの実践や指導法に科学的知識を与えるスポーツ科学および応用心理学の一分野である。

スポーツと心の関係には大きく2つのアプローチがある。運動・スポーツ行動が心に及ぼす影響に関する課題を扱うアプローチと、心が運動・スポーツ行動に及ぼす影響に関する課題を扱うアプローチである。

健康心理学は、健康の維持と増進,疾病の予防と治療などについての原因と対処の心理学的な究明、及び健康教育やヘルスケアシステム、健康政策の構築などに対する心理学からの貢献をめざす学問である。心理的な基礎および臨床研究はいうまでもなく、関連領域である医療・看護・保健・公衆衛生・教育・体育・スポーツ・栄養・社会福祉・生命倫理など関連領域との協同研究を進めている。