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演題:「目指せ、プログラミング世界一」
これから競技の結果が発表され、勝者と敗者が生じるわけですが、皆さんはここに来ているというだけである意味勝者なのですから、それを誇りにしてほしいです。ただ、それは日本の高校生という狭い範囲だけでの話なので、これに満足せずぜひ世界を目指してください。
パソコン甲子園は日本で確立された地位を占めているコンテストの一つですが、その他にも大学や学会、企業などが開催しているコンテストが多数あります。
ところで、プログラミングの世界大会としては、高校生レベルとして情報オリンピックが、大学生レベルとしてICPC(大学対抗国際プログラミングコンテスト)があります。
情報オリンピックは、科学オリンピック推進という事業の一環として行なわれています。この大会は個人戦ですが、英文の問題を翻訳し、選手の回答を英文にするコーチの存在も重要になってきます。今年は日本から4人が参加して、全員受賞しています。
今日話したいのはICPCです。大学に進学した際には、ぜひこの大会に挑戦してみてください。この大会は3人1チームの団体戦で、アルゴリズム力を競う大会です。より多くの問題を解くということや、制限時間、問題数はパソコン甲子園とほぼ同じですが、パソコン甲子園と違い、どの問題も点数が同じであり、問題を解くのにかかった時間が重要となります。今年の世界大会には日本から3チームが出場を果たし,参加100チームの上位に入りました。会津大学チームも出場し49位になりました。ICPC世界大会に出場するためには日本での地区予選で1位になることです。あるいは、日本以外のアジア地区予選で1位になることです。
ところで、去年も同じタイトルで講演しました。今年もなぜ同じタイトルなのかというと、このタイトルの本を6月に出版したからです。皆さんにもぜひこれを読んでいただいて、今後のICPCに参加していただきたいのです。
まずは皆さん、プログラミングを楽しみましょう。そしてできたと思っても、何かもっと工夫できないか考えてみましょう。その先に自然に力がついて、さまざまなコンテストで結果を出せるようになると思います。
ここにいる皆さんの中から、たくさんの世界チャンピオンが現われることを楽しみにしています。
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