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演題:「時代の転換期に学ぶ皆さんへ
〜千年に一度のチャンス〜」
演題のとおり、現在文房具や発表媒体が千年に一度とも言えるくらいの大きな変化をしており、我々は今それで非常に苦労をしています。
(OHPで原稿を投影しながら)これらの絵は、線は手描きですが、色はCGでつけています。だからぼかしなどが自由にできます。日本は文房具同様、コンピュータも比較的安いので、使い方さえ覚えれば小学生でも使うことができます。今やCGも文房具の一つです。
このように、手描きとコンピュータが入り混じった時代になっていますから、これから皆さんの時代はこの両方で立ち向かえる、文字通り千年に一度の大転換期に遭遇しています。ちょうど木版印刷がジンク板に代わった時代と同じです。今は電子出版と紙媒体の出版が入り混じった時代になってきたのです。
人物を描くだけでは漫画家になれません。何かの専門知識及びたくさんの知識の集積がないと、創作家にはなれないです。想像もめぐらせるわけです。事実の上に、事実をふまえて大法螺を描く、と言っています。それが非常に難しいところです。それから自分の好みのジャンルを選ぶ。私はサイエンスフィクション及びファンタジーの世界に憧れました。
小学校の頃担任の先生から、「授業中に漫画書いてもいいよ」と言われた時、見捨てられたのかなあと思ったけどそうではなかった。大事なところでは、「描くのをやめなさい」と言ってくれて。その先生が学級文庫の中に天文学の本を入れてくださって、そういうことから天文学に目覚めて、宇宙の原則を学びました。
(DVDを上映して)今のCGは見事ですね。CGは作り方によって何でも作れるんです。今はいろいろなものが猛烈な勢いで進化している、文字通り千年に一度の機会です。ですからどうか皆さんもこういうテクニックをマスターして、自分の思い通りの画像を存分に創ってください。そして、楽しみながら未来に向かって走ってください。皆さんには時間という宝物があります。時間は夢を裏切りません。夢も時間を裏切ってはならない。その2つが出会った時に夢は叶います。
今日いろんな作品を見せてくださった皆さんの未来というのは、とっても面白いです。やりがいのある世界です。ですからそこで競い合って、どうかどうか夢を果たすよう頑張ってください。 |
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