Next: 検討事項
Up: 実験方法
Previous: (2) オシロスコープを用いた電圧-電流特性の直視
電圧計、電流計を使用し、各ダイオードの電圧-電流特性を測定しなさい。
また、発光ダイオードについては発光し始める電圧を記録し、グラフに
図示しなさい。
電源はFGのDCモード、電流計はディジタルマルチメータ、
電圧計はアナログ電圧計を使用する。
- (注1)
- ダイオードの抵抗値は順方向および逆方向で大きく異なるため、
図 5に示すように測定方法(I-V法、V-I法)を
使い分ける必要があり、実際の配線は図 6のようになる
-
順方向測定ではダイオードの抵抗が小さいので、おおむねI-V法を使用する
。
ただし、ツェナー・ダイオードは順、逆方向特性測定ともI-V法で測定する。
-
逆方向測定ではダイオードの抵抗が大きいので、V-I法を使用する。
- (注2)
- I-V法では測定中に電圧計のレンジを切替えると影響を受けるので、
最大電流を流した場合に十分測定できるレンジを選択する。
- (注3)
- 順方向特性およびツェナーダイオードの逆方向特性の測定の際、
電流が大きく変化する部分は電流値を変化させて
電圧計の電圧を読みとると良い。
ただし、流す電流は最大10mA程度まで。
- (注4)
- 逆方向特性(ツェナーダイオードを除く)は電圧計の電圧を1Vずつ
変化するようにFGの出力を調整し、電流を測定するとよい。
- (注5)
- 順方向の立ち上がり部分や、逆方向のブレーク・ダウン(break down)近
傍については、さらに細かく測定すること。
- (注6)
- ダイオードのV-I特性をグラフ用紙に描く場合、全体像を掴むため
に、X軸(電圧軸)とY軸(電流軸)の目盛りを、図 7に例を示す
ように、それぞれ正負非対称にした方が便利である。この数値は、あくま
でも一つの例(目安)である。自分で考えて適切と思う目盛りで、グラフを
描きなさい。
Figure 5:
ダイオード静特性測定回路の基本構成
![\begin{figure}
\begin{center}
\leavevmode
\psbox[scale=0.6]{me-ex4-fig5.eps} \vspace{-5mm}
\end{center}\end{figure}](img13.gif) |
Figure 6:
ダイオードの電圧-電流特性測定回路
![\begin{figure}
\begin{center}
\leavevmode
\psbox[scale=0.5]{me-ex4-fig6.eps} \end{center}\end{figure}](img14.gif) |
Figure 7:
V-I特性グラフの非対称軸目盛りの例
![\begin{figure}
\begin{center}
\leavevmode
\psbox[scale=0.5]{me-ex4-fig8.eps} \end{center}\end{figure}](img15.gif) |
Kenichi Kuroda
2000-06-24