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(3) 電圧-電流(V-I)特性の測定

電圧計、電流計を使用し、各ダイオードの電圧-電流特性を測定しなさい。 また、発光ダイオードについては発光し始める電圧を記録し、グラフに 図示しなさい。 電源はFGのDCモード、電流計はディジタルマルチメータ、 電圧計はアナログ電圧計を使用する。

(注1)
ダイオードの抵抗値は順方向および逆方向で大きく異なるため、 図 5に示すように測定方法(I-V法、V-I法)を 使い分ける必要があり、実際の配線は図 6のようになる

(注2)
I-V法では測定中に電圧計のレンジを切替えると影響を受けるので、 最大電流を流した場合に十分測定できるレンジを選択する。

(注3)
順方向特性およびツェナーダイオードの逆方向特性の測定の際、 電流が大きく変化する部分は電流値を変化させて 電圧計の電圧を読みとると良い。 ただし、流す電流は最大10mA程度まで。

(注4)
逆方向特性(ツェナーダイオードを除く)は電圧計の電圧を1Vずつ 変化するようにFGの出力を調整し、電流を測定するとよい。

(注5)
順方向の立ち上がり部分や、逆方向のブレーク・ダウン(break down)近 傍については、さらに細かく測定すること。

(注6)
ダイオードのV-I特性をグラフ用紙に描く場合、全体像を掴むため に、X軸(電圧軸)とY軸(電流軸)の目盛りを、図 7に例を示す ように、それぞれ正負非対称にした方が便利である。この数値は、あくま でも一つの例(目安)である。自分で考えて適切と思う目盛りで、グラフを 描きなさい。


  
Figure 5: ダイオード静特性測定回路の基本構成
\begin{figure}
\begin{center}
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\psbox[scale=0.6]{me-ex4-fig5.eps} \vspace{-5mm}
\end{center}\end{figure}


  
Figure 6: ダイオードの電圧-電流特性測定回路
\begin{figure}
\begin{center}
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\psbox[scale=0.5]{me-ex4-fig6.eps} \end{center}\end{figure}


  
Figure 7: V-I特性グラフの非対称軸目盛りの例
\begin{figure}
\begin{center}
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\psbox[scale=0.5]{me-ex4-fig8.eps} \end{center}\end{figure}



Kenichi Kuroda
2000-06-24